生まれ

大森日赤病院で生を受けました。当時、母親は東邦医大と大森日赤、迷ったそうですが、「おしめ」の貸与があった大森日赤を選んだそうです。

小学校時代

地元の浅間幼稚園から大森第二小学校へと進みました。現在は統廃合により、開桜小学校へと校名は変わっております。
学校の名前から大森が消えてしまうのは少し寂しい気がします。

中学時代

大森第八中学校へと進みました。かなり上の先輩にはなりますが、卒業生には「ランナウェイ」や「め組の人」で有名なシャネルズ（後にラッツ＆スターと改名）がいるそうです。
この後、高校に進むことになりますが、家庭の事情から都立高校一校しか受けられませんでした。
当時は都立と私立の学費に大きな差があり、私立高を受けることは叶いませんでした。この一校落ちることはできませんでしたので、精神的にとてもきつかったのを覚えています。

高校時代

時は群制度、11群（日比谷、九段、三田）を志望しました。そして、進学先は都立三田高校となりました。
都立三田高校卒業後は国立大学に入学しました。大学には1年間通い、翌年再受験をしました。

再受験

再受験の結果、現在の国立大学法人 東京医科歯科大学に入学しました。

大学時代

東京医科歯科大学では、今では恩師と言える口腔外科の吉増秀實先生と出会い、現在の外科の礎とも言える技術やテクニックを学びました。
先生からある時「針ヶ谷くん、人間にとって何が一番大事かわかるかい？」と問われました。私が戸惑っていると、「向上心だよ」と言われました。「自分自身がどんどん良くなっていく程、楽しいことはないじゃないか」と。今では、私がスタッフ達にこの言葉をよく投げかけています。

その後　開院に至るまで

大学・都内の大手歯科で臨床経験を積みました。大手歯科では本院に配属され、その後副院長となっていくのですが、ここでも良い上司に恵まれました。
院長の新井先生は医療人としてすばらしくとても影響を受け、その精神は今でも私の診療の根幹となっています。
そしていよいよ、晴れて大森へ戻り、生まれ育った地元大森で開院する運びとなります。

開院

私自身の思うところではありますが、基本的には歯は極力削りませんし、できるだけ治療は大きくしたくありません。
怪しげな所は、早期発見早期治療ではなく早期発見長期経過観察に努めます。
そうすることによって不必要に歯を削ることを避けたいのです。
そしてやむを得ず歯を削らなくならなくなった場合は、Informed consent(インフォームドコンセント)つまり説明と同意ではなくInformed choice(インフォームドチョイス)説明と選択、つまり患者様に説明を十分にしていくつかの治療方法を提示して、その中から患者さんご本人に選んでもらうという方法を励行しております。
今までお話して来た通り、決して裕福ではない家庭に育ち歯科医師にまでして頂きました。大森生まれの大森育ち。大森の皆さんの力になりたい。
診療体系も皆様のお役に立てるよう設定してあります。子供さんやお年寄りの方の多い診療所です。
いつまでも弱者に寄り沿う診療所でありたいと思っています。